カイコ録

子供を通じて人生を回顧するブログ

どうしようもないRSが低月齢の天使に降りてきた

「RSにかかったよ」このフレーズにどう反応するかで子供持ちかどうかがわかるといっても過言ではないRS、我が家でも発症してしまいました。しかも2カ月という低月齢に。

幸いにして発見が早く軽症ですんだのですが、後からまた見返せるよう、そして同じようなことで困ることがないよう、当時の状況をまとめておきたいと思います。

RSとは

正確には「RSウイルス感染症」という名称のウイルスです。聞き慣れない人もいるかもしれませんがこのウイルス、子供が2歳までにほぼ100%かかるため、子供を抱えた親御さんはほとんど知っているという病気です。

2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています

RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html

症状

たんが絡んだゼーゼーする咳、発熱、鼻水などが症状として言われています。我が家の場合発熱はあまりなく、鼻水も外にこぼれるほどではなかったので症状のメインはほぼゼーゼーする咳でした。

低月齢の恐怖

RSウイルス自体は子供だけでなく大人もかかる病気なのですが、大人の場合ちょっと鼻が詰まったり熱が出るくらいで重症化はしません。また、子供も2歳を超えるとRSウイルスにかかってもちょっとした風邪くらいの症状で治まるらしい。

問題は2歳以下、さらに年齢ではなく月齢でカウントするような子供がかかった場合。小さい子供は免疫力も低く体力もないので、RSウイルスにかかると重症化してしまうケースも多いのだとか。

ちなみになぜRSだけがそんなにかかるのかというと、ワクチンや特効薬が存在せず、さらに母親の免疫でも防げない病気だから。そのためインフルエンザに比べれば弱いウイルスではあるものの、防ぎようがないことが恐ろしさの理由になっているようです。

低月齢だと何が起きるか

あくまで可能性の問題ですが細気管支炎、肺炎などにつながったり、回復した後もぜんそくになったりするケースがあるとのこと。また、早産などで体重が軽い子など、体力の少ない子はますます重症化が心配になるらしい。

対策は

早めに病院に行く。ただこれだけ。ちょっとでも咳がゼーゼーしておかしいなと思ったら早めに病院に行きましょう。また、できるだけこどもを専門に見ている病院で見てもらった方がRSに関しては良さそうです。

我が家の場合

記録がてら我が家の状況をまとめておきます。とりあえず「疑わしきは即通院!」が何より大事だなと痛感。

日曜日

ゼーゼーと苦しそうな咳をしはじめる。知人が低月齢でRSウイルスにかかる恐ろしさをマンガにしていたこと、さらに別の知人もRSウイルスにかかったという話を聞いていて、「この咳はもしやRSでは……」と疑うも、熱は平熱だったため一晩まって病院へ行くことに。

月曜日

保育園を休んで最寄りの病院で見てもらうも、「このくらいの子供は気道が細いのでこのくらいの咳は珍しくない」との診察で、特に薬も出ないで返される。熱もちょっと高かったり、すぐに平熱に戻ったりと不安定だったものの、病院の診察がそうなのだからとひとまず安心。

火曜日

いつも通り保育園へ送り出したところ、熱が37.8度まで上がったことに加えて園内でRSが出ているので病院で見てもらったほうがいいとの連絡あり。家に戻ると熱が戻ったものの、夜にまた38度になったりと不安定なので近所の病院に連絡するも、救急搬送が立て込んでて見てもらえず。仕方が無いので翌日はちょっと遠い小児科へタクシーで行くことに。

水曜日

熱は38度近くからあまり下がらず。大雨の中タクシーで行くと残念ながらRS判定を受けて薬をいただく。初めての病気だったので薬を飲ませるのも初。いろいろ調べたところスポイトがいいらしいのだけれど家に用意が無かったので木のスプーンで少しずつ飲ませるもギャン泣きされる。薬を飲ませて泣いたらミルクを飲ませて、という交互作戦でなんとか乗り切る。

木曜日

スポイトを探しに出る。薬用スポイトは薬局なら売っているとのことだったけれど、近くのマツモトキヨシにはなかった……。仕方が無いのでネットで注文。最初からネットで買っておけばよかったという悲しい結末でした。

ちなみに買ったスポイトはこれ。

ピジョン スポイトくすりのみ
ピジョン スポイトくすりのみ

スポイトは100円ショップでも売っているんだけど、なんとなく気分的にちゃんとしたのを買いました。それほど高い買い物でもないし、100円ショップで妙な素材使っていて万が一……、みたいなことがあってもいやなので。

スポイトの効果は絶大で、薬をそこまで嫌がらず飲んでくれはじめて一安心。薬を飲み始めて若干咳もよくなった気がするけどそこはプラシーボかもしれない。

金曜日

もう少し近場の小児科でないと今後通うのが大変……、ということで別の病院へ行くことに。この病院は水曜日が休診なので前回はそもそも診てもらうことができず、背に腹は変えられないということで水曜日もやっている病院に駆け込んだのでした。

実際に診てもらったところRS自体は軽症で、翌日くらいにピークが来るので見守りましょうとのこと。ネットの評判もよかったけど実際にもとてもいい先生で、今後もこの病院に通院しようと決めました。

土日

金曜日に病院行って以降はだいぶ咳が弱まりつつあり、日曜日にはちょっと強い咳、くらいまで回復を見せる。これなら安心かな、と思いつつ年のため翌日も病院で診てもらうことに。

月曜日

RSウイルスについては問題なし、咳は残っているけれどもうウイルス感染はないし、咳が治るのを待っていると長くなるよ、とのことで保育園への登園OKをいただく。長いようで短かったようでやっぱり長かったRSとの闘病生活も1週間程度でなんとか終了しました。

最後に

繰り返しですがゼーゼー咳をし始めたらすぐに病院に行くこと、そしてできるだけ子供を専門で診てくれる病院に行くこと。最初に行った病院は子供というより老人の患者が多い病院だったこともあって、RSについてそこまでしっかり見てもらえなかったなと思いますが、これはもう全方位で診る病院と専門で診る病院の違いなので仕方が無いのかなと。

前述の通りRSは免疫がないのでまたかかるかもしれないし、今後ぜんそくにつながる可能性もなくはないのですが、いまのところは咳もおさまって元気になった子供の顔見てひとまず安心しています。

しかし咳が治って以降、声も力も動きも急激に強くなった気がする。ひょっとしてサイヤ人体質なのかなこの子……。